「お兄ちゃん達弱いんだー」


「そうアルネ!アハハハッ」



金髪の女の子がミルとスグルを見て笑うと



「牛相手に本気出したら森まで消し炭になるから手加減してたんだよ」



「あんなのミルの力の1万分の1なんだから!」



「そう言うの負け犬の遠吠えっていうアルヨ?」



一向に話しが進まないので、リヒトが話しかけようとすると


「まあそんなに力があるなら認めてやってもいいアル」


「なんで上から目線なんだよ」


「だだし、この子達に認められたらね」


「無視かよ…」


金髪の女の子は小さな子達をさして行った



「まあいいぜ?やってやるよ」




なんだか嫌な予感がしたリヒト達だが、その予感は当たり


「燃やせ!」



スグルなの周りから炎が溢れ出し、周りの木が軽い火事状態に



小さな子達が泣きわめく



「全く。仕方ない…水瓶の力…」



ユウがボソッと唱えれば水の塊が炎を消した



「お前全然ダメアルネ!本当おかしいアル!」



「くっそ!」


スグルが悔しそうにすると



「ミルなら出来るもん!」


ミルは子供達の前で


「飴がいい?チョコがいい?それとも…」


と言いながらたくさんのお菓子を出して配る

子供たちはとても喜びながら受け取る


「やるじゃない。ミルちゃん」


とマクリがミルを認めた直後



「もっともっとお菓子出してあげるね!」


調子にのったミルがそういうと、ミルからとてつもない魔力が溢れた



そしてこの街一体にお菓子が迷惑なほど降ってきた



「やりすぎだー!」


「ミルちゃん…やっぱり馬鹿だわ」



子供たちは空から降ってくる飴があたり泣き出してしまった



「チビもダメアルね!アハハハッ」




「チビじゃなーーーーい!」



ミルがそういえばさらに飴が土砂降りのように降ってきてあたる飴が痛い



子供たちは当然泣きわめいた



「ミルは魔力の保持量は凄いんだけどコントロールが出来ないんだ。だからこの飴もしばらく止められない…」



ユウは飴から身を守るようにした



(せめて子供たちだけでも)


リヒトが子供たちに覆いかぶさった


飴が痛いがそれどころではない


やがて飴がやんだ



ミルとスグルはユウに説教されているのを背に


「アイツら本当おかしいアルヨ!」



金髪の女の子はリヒトに近づいた



「お前あいつらのリーダーアルか?」




「まあそんな感じ…なのかな?」



リヒトにも分からないがそういう事にしておいた



金髪の女の子は赤のチャイナ服を来ていてその切れ目から太ももに金牛宮のマークがみえた


「お前だけは認めてあげるアル!名前を教えろアルヨ」



「俺はリヒトだけど…」




と言うと笑いを堪えながら


「いい名前アハハハッ。ごめんアル!アリサっていうアルヨ」



どこが面白いのかリヒトには理解出来なかったがまた新しい仲間が増えたのだ



だが、ただでさえ子供みたいなのは性格の2人がいるのに笑い袋みたいなこの子も入れば…



先行きが不安になったリヒトだった