木々が生い茂る森の中で剣の接触音が響き渡る


相手とは互角の力


リヒトは敵と距離をとる


辺りを見回せば、この木々だらけの森にはそぐわない一輪の牡丹がリヒトの足元にあった


だが、気を取られた一瞬を敵は見逃さない

「油断も隙もないな」


リヒトは間一髪、敵の剣を受け止める


敵は不敵に微笑む。
それに警戒したリヒトだったが一歩遅かった


リヒトの周りには、この狭い空間には多い敵がいた


(仲間がいたのか…)


判断一歩間に合わず、四方八方からリヒト向かって攻撃を仕掛けた


(まずい…どうすれば)