ダメですね、やっぱりみんな。 そろそろ私がお手本を見せてあげないと。 どこからか隙間風が吹いて、私の白髪を揺らす。 バケモノのツインテールも、揺れていた。 「さようなら、」 二丁の拳銃を構える。 エイジくん。 おとめちゃん。 イッキくん。 三人がなにかを叫んでいる気がする。 聞こえないフリをして、引き金を引いた。 花の、残り香が鼻をくすぐった。