「君もexcellentだな、ミスター・イノウエ。君たち二人は圧倒的に優秀だ。これからに期待しているよ」

「はあ…ありがとうございます」



“あいちゃんの敵は俺の敵”


そういうスタンスで生きているイッキくんは、私のジョン学園長の態度を真似るかのようにかなりの無愛想。


学園長はそれすらも微笑みで躱して、エイジくんの肩に手を置いた。





「…君は、どうして攻撃を避けないんだい?技術には光るものがあるのに…外だったら、攻撃が当たったら即死亡なんだぞ?」




私とイッキくんの反応が特殊なだけで、ジョン学園長はこの学園では神のような存在だ。


この学園の絶対的支配者であり、そのシステムのすべてを掌握し、構築した張本人。



そんな人間を前にして平静を保てる者など、私とイッキくんぐらいで。