「なーんか目障りだよなあ」
そんな囁きと同時に、どこからともなく私に向かって飛んでくるごみくず。
…資源は限られてるんですから、ごみくずでも大切に扱えって習わなかったんでしょうかねえ。
「おい」
ごみが当たるよりも先に、イッキくんが、投げた張本人と思しき男に詰め寄って、襟首をつかんでいた。
「てめえ、やっていいことと悪いことの区別もつかねえのか?」
そうガンを飛ばすイッキくんは、さっきまで私の隣で笑っていた彼とはまるで別人で。
「怖がってるじゃないですかあ〜やめてあげてくださいよ」
私が笑いながら声をかけるまで、その表情を崩すことは無かった。


