「そんな言い方ないだろおとめちゃん
あいちゃんだって心配してないわけないんだから」
私の横で歩いていたイッキくんが、優しい声でたしなめる。
おとめちゃんは少し顔を赤くしてうつむいてしまった。
「あいちゃんも落ち込むなよ
きっとまた戻ってくるって」
そう言って私の肩を抱くイッキくん。
その腕は暖かくて、あの夜、震えながら私の首に腕を絡めたうららちゃんを思い出させた。
「…イッキくん、人前でこういうことをするのはどうかと思いますが」
「あ、バレた?あいちゃんは厳しいなあ」
はは、と白い歯を見せて笑うイッキくんは、私の恋人でもある。
つられて私も微笑んだ。


