ワタシとむくろ君は少し移動して、切り株が椅子となっている所に腰を下ろした。ワタシはもちろんニヤニヤが止まらない。
「そういやむくろ君はなんでこんな所にいたんですか?」
なんで外なんかに…。
聞いてみてもむくろ君は黙ったままで上を向いていた。ワタシもむくろ君が見るほうを見ると
「……っ、わ」
言葉が出なかった。
広がるそれは夜空で、
ワタシが暗闇だと思っていた世界は
キラキラと星空が輝いていた。
な、なに…これ、これが本物の星なのか?今までのワタシの星への連想が変わっていく、こんなに綺麗なものを目にしたのは初めてだ。
いつまでも目が離せなくて、
夜空をただただ、眺めた。
どれくらい時間が経っただろう。
隣にいるむくろ君のほうを見ると、瞳は夜空をうつしていてワタシはキラキラと輝く彼の瞳を綺麗だと思った。
深く淡い紺のなかにある無数の光、
忘れないようにワタシは心に焼き付けよう。
写メなんてものじゃ保存できるはずない。



