「うっ…あっ…」
涙で視界は真っ暗闇となり、ワタシの頭の中、感情はもうぐちゃぐちゃだ。
「うっく、ひっ…ぅぅ」
せめて、
せめて…
「あぅ…む"く"ろ"君っと、べろちゅーくらぁいちで死にた、かったよぉお〜っ!!」
っぐふ、
「…ふぁい?」
ワタシの顔に柔らかいものが押し当てられた。
はぁ、とよく知ったため息が頭上から聞こえてくる。ワタシはいつもその息を吸い込みたいと思っていた。
ワタシは探るように顔を覆う何かに手をやる。触ってみるとそれはふっかふかで、気持ちいい。
顔からそれを離し、ゴシゴシと腕で涙を拭うと。
「…っクマさん?」
それが何なのか良く見える。むくろ君の荷物にいたクマさんのぬいぐるみにそっくりである。
「ぬ、ぬぬ!ぬいぐるみ!?え!?」
ワタシの人生、熊エンド回避された!?
ワタシ死なない???生きてる???
自分で自分をペタペタと触り抱きしめる。心臓はまだバクバクとうるさい。
「むくろ君!ワタシ生きてますよ!!むく、て…え?むくろ君!?むくろ君!?」
ワタシの横で屈みワタシを見ている人物に驚きの声を上げた。



