性悪魔王と妄想モンスター(5/19 63P公開)








「うっ…あっ…」



涙で視界は真っ暗闇となり、ワタシの頭の中、感情はもうぐちゃぐちゃだ。



「うっく、ひっ…ぅぅ」


せめて、



せめて…



「あぅ…む"く"ろ"君っと、べろちゅーくらぁいちで死にた、かったよぉお〜っ!!」



っぐふ、


「…ふぁい?」







ワタシの顔に柔らかいものが押し当てられた。



はぁ、とよく知ったため息が頭上から聞こえてくる。ワタシはいつもその息を吸い込みたいと思っていた。


ワタシは探るように顔を覆う何かに手をやる。触ってみるとそれはふっかふかで、気持ちいい。


顔からそれを離し、ゴシゴシと腕で涙を拭うと。



「…っクマさん?」



それが何なのか良く見える。むくろ君の荷物にいたクマさんのぬいぐるみにそっくりである。




「ぬ、ぬぬ!ぬいぐるみ!?え!?」



ワタシの人生、熊エンド回避された!?
ワタシ死なない???生きてる???


自分で自分をペタペタと触り抱きしめる。心臓はまだバクバクとうるさい。




「むくろ君!ワタシ生きてますよ!!むく、て…え?むくろ君!?むくろ君!?」


ワタシの横で屈みワタシを見ている人物に驚きの声を上げた。