外へ出ると思ったより寒かった。
普通に寒い、そして真っ暗だ。
足元を見るけど何も見えない。
そして夜間の外出はもちろん禁止されている、むくろ君のためならイチコさんはそんなの気にしない。
「むくろ君〜?どこですかぁ〜?」
宿舎の光が届かない所まできてなんだか急に心細くなった。
なんでワタシこんなところで乙女発揮してんだよ。むくろ君への愛があれば無敵だろぉ!!
心做しか獣の鳴き声が聞こえてくる。
ど、どうしよう…戻る?いやいやいや!むくろ君に会わずに帰るのはワタシが許さん!!!!
「む、むむ…むくろくぅ〜ん?」
イチコさん、かなり声のボリュームを落としました。
大丈夫!大丈夫だ!もうちょっと行ったらむくろ君がきっといるはずだ!!
「ん〜ふふ〜、ふふ〜!んん〜!」
全力で鼻歌を鳴らし、怖くないぞアピールをしながらワタシは辺りを捜索する。
バキッ、
「ふ〜…っ…?!」
ワタシの鼻歌は止まった。



