性悪魔王と妄想モンスター(5/19 63P公開)






外へ出ると思ったより寒かった。
普通に寒い、そして真っ暗だ。
足元を見るけど何も見えない。


そして夜間の外出はもちろん禁止されている、むくろ君のためならイチコさんはそんなの気にしない。




「むくろ君〜?どこですかぁ〜?」


宿舎の光が届かない所まできてなんだか急に心細くなった。


なんでワタシこんなところで乙女発揮してんだよ。むくろ君への愛があれば無敵だろぉ!!



心做しか獣の鳴き声が聞こえてくる。



ど、どうしよう…戻る?いやいやいや!むくろ君に会わずに帰るのはワタシが許さん!!!!



「む、むむ…むくろくぅ〜ん?」



イチコさん、かなり声のボリュームを落としました。


大丈夫!大丈夫だ!もうちょっと行ったらむくろ君がきっといるはずだ!!



「ん〜ふふ〜、ふふ〜!んん〜!」



全力で鼻歌を鳴らし、怖くないぞアピールをしながらワタシは辺りを捜索する。





バキッ、




「ふ〜…っ…?!」




ワタシの鼻歌は止まった。