ワタシは本物の大バカ者だと後に後悔する。だけど、仕方ないじゃないかバカなんだもの。こうなったら開き直るのである。
休み時間になって、哉白と別れワタシは教室へ戻ってきた。クラスメイトはどんまーいやらふぁいとーなど声援をワタシへ浴びせてくれる。
美夜さんの姿は教室にあったけれど、むくろ君の姿がお見えではない。近くのクラスメイトに聞くと、授業はちゃんと出ていたそうだ。
美夜さんと仲良しこよしに戻るにはまずあの出来事が夢ではなかったと証明しなくちゃいけない、そのためにもむくろ君の協力が必要なのである。
ワタシはむくろ君を探す旅に出た!
だけど、そう簡単に見つかるわけない。当たり前だ、校内がどれだけ広いと思ってる。
頑張ってむくろ君センサーを駆使するもダメのようだ。
「むくろくぅう〜〜ん!!どこですかぁ〜!で〜ておいでぇ〜!!」
大声で探し回ると、丁度チャイムが鳴った。うおっと、やべぇ。イチコさん、2限連続サボりになっちまう。
踵を返し、走り出すと。
「っぐふぉおっ!?」
あべしっ!障害物にぶち当たってしまわれた。鼻が擦れた。
って、この匂い!!!もしかしてもしかして〜!!!!!!
「むくろ君っっつ!!!見つけました!」
顔を上げて状況を見てみると、不機嫌そうなむくろ君の姿がそこにあった。
ぐへへ、やっとです…ふひひ、これもワタシたちの結ばれた赤い糸なんですよ!!!



