学校は平民と貴族とかで結構別れてるけど、学園は平民向きないし。


「何で俺達に入学許可証が?」


「君達、受験をうけたのかな?」


「‥‥‥(フルフル)」


身に覚えがないので、首を振った。


第一、学園の受験なんてする必要な‥‥‥


「「あっ」」


私とリオウの声が被った。


「ディライ司教、街に行ったとき、試験のようなものを受けた記憶があります」


「本当かい?」


「私とリオウ、町行った時、賞金50ゴールドのポスター見た」


「それを俺とリューラはやりました」


試験内容は筆記試験。


『魔法界の歴史、社会

 魔法薬物を扱った理科

 魔法方程式を理解するための数学

 古代文字の解読と古代語の理解力を試すため
 の古典(国語)

 精霊語、獣人語、天族語の基本問題

 これらの科目で、それぞれ100点満点
 合計500満点の試験』


1番点数の高かった人が賞金を手にすることができた。


私は途中で寝ちゃったけど。


私は合計193点。


リオウは456点。


結構難しかった。


普通の人なら知らない問題とか多かったし、引っかけ問題も多数あった。


「リューラは途中で寝ました」


「リオウ、優勝した」


私達の話を聞いたデュライ様は、頭を抱えた。


「でも‥‥‥なんで?」


「リューラ、どうしたんだい?」


「リオウ、わかる。けど、私、いい点とってない。途中で寝た、から。ほぼ白紙」


後半のテストなんて白紙だったはず。


なーんにも書いてない。