バンテスト魔法書の保持者

私はゆっくりと目を開いた。


窓の外は少し薄暗い。


妙にリアルな夢を見た。


夢の中で、夢だとは気づかなかった。


そうだ、マスター達がいるはずなんかない。


私がこの手で‥‥‥‥


『リューラ、君はお人形だよ?』


まだ、縛られていたなんてね。


‥‥‥‥はっ、バカバカしい。


ジリジリジリジリジリジリ!!
ピピピピピピピピピピピピ!!


ランナとルシータのベッドから目覚ましの音が聞こえた。


突然のことで、肩を揺らしてしまう。


朝っぱらから大音量。


「う、う~ん‥‥‥」


「ふぁ~~~」


ランナとルシータが、布団から出てきて目覚まし時計を止めた。


「あ、リューラ、ルシータ、おはよう」


「ランナさん、リューラさん、おはようございます~」


「‥‥‥‥おはよう」


時計を見るとまだ6時。


昨日は2人共7時に起きてたはずだけど。


まぁ関係ないか。


朝の用意をして、朝食と昼食をキッチンで作った。


そして部屋に戻り、ベットの上でいつもの本を読む。


この本を読み返してわかったことは、この本に説明されてる場所は南大陸のところにあるということ。


そこは小さな村で、国の管理が行き届いていない可能性が高いということ。


これだけの情報が書かれていて、この本がもし王族や貴族に知られれば何か対処するだろう。


悪い方向に進めば、その村は消される。


いい方向に進めば、その村は保護される。


どっちにしろ、そこを管理している貴族はその権利を失うだろう。