バンテスト魔法書の保持者

当然、私とラメルさんは初対面だった。


別に怒らせるような、ましてや初対面の人に怒られる筋合いはない。


「ラメルさん、初めから怒ってた」


「確かにそのようだったな。メルカライト、何で怒ってたんだ?」


キイナ先輩がラメルさんに聞くと、ラメルさんは顔を赤くして口をモゴモゴと動かした。


その様子に、私も含めて頭に?を浮かべる。


「メルカライト?」


「~~~っっ」


「なんだ?はっきり言えばいだろう」


「だ、だって、この子がリオウとふ、2人で‥‥‥」


それだけ聞いて、私は理解した。


リオウの奴め、また1人落としたな。


モルデート先輩とラベル先生も理解したようで、私に哀れみの目線を向けてきた。


「リオウって、1年の学年2位だったか」


「はい。リューラと同じく平民です」


「なるほど。リューラ、お前リオウと面識があるのか?というか、どんな関係だ?」


「‥‥‥‥幼なじみ?」


私が首を傾げて言うとラメルさんが反応した。


「お、幼なじみ、なの?」


「‥‥‥‥‥たぶん?」


私の曖昧な答えを聞いたラメルさんは、真剣に何かを考えているようだった。


‥‥‥私、普通に会話できてる‥‥‥のかな。


王族と、ラメルさんと普通に‥‥‥‥





それから、ラメルさんは反省分を書かされた。


私は一足先に解放されて、寮に戻った。


部屋には誰もいなくて、私は着替えもせずにベッドの布団に潜った。


今日は、いろいろあったな~


自然と瞼が落ち、そのまま眠りについた。