バンテスト魔法書の保持者

嘘つけ、と瞬殺で心の中で突っ込んだ。

    ・・・・・・・
リオウはあの程度の魔法なら、簡単に壊せる。


「お前は‥‥‥ラメル・メルカライトだな。入学早々何をしてるんだ」


「すみません‥‥‥でも!」


「言い訳は聞かん。それで、お前、名は?」


キイナ先輩が、厳しい顔で聞いてきた。


「‥‥‥‥リューラ」


そう言って、ネクタイピンを見せた。


「Fの1年か。それで、なんでラメル・メルカライトの腕を捻りあげていたんだ?」


「正当防衛」


そう、これはれっきとした正当防衛。


『聖剣で攻撃されて、反射的にやったこと』


周りの人達からしてみれば、そう受け取れるだろう。


実際、少し失敗したけど。


「ラメル・メルカライト、リューラ、お前達は今すぐに生徒指導室にこい」


「‥‥‥‥‥わかりました」


ラメルさんが、渋々と言った。


私も首を縦に振った。


「リオウ、食事、次の機会」


「いつでもいいぞ」


リオウが優しく頭を撫でてくれた。


そして、私はキイナ先輩の後をついていった。


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生徒指導室


そこに、厳しい目をしているキイナ先輩とFクラス担任のラベル先生がいた。


無言の威圧感がなんともいえない。


「お前ら、まだ入学2日目だぞ?」


そう呆れた表情でラベル先生は言った。


ラベル先生は、風紀委員会を指導しているらしい。