バンテスト魔法書の保持者

ボーッと、目の前に剣が降りかかるのを見た。


威力はあるけど‥‥‥遅い。


「水の結界」


唱えると、目の前に水属性のバリアが現れた。


ガキンと音が鳴る。


そして、バリアはメキメキと音を立てた。


予想以上に威力がある。


パリンとバリアが音をたてて壊れさた。


剣が降りかかる直前で相手に後ろに周り、聖剣が床に着かないようにラメルさんの腕に捻りあげる。


カランと音をたてて、剣が床に落ちた。


‥‥‥ちょっと手加減しすぎたな。


「グッ、あんた、離し‥‥‥」


「そこまで!!」


ラメルさんが苦しそうな声をあげると同時に、鋭い声が響いた。


威厳のある女性が、こちらに向かって歩いてくる。


ネクタイピンの色が黄色。


3年生の先輩か。


この学園の学年は、ネクタイピンの色。


1年生は赤、2年生は青、3年生は黄色
そして4年生が緑。


この人‥‥‥‥できる。


「風紀委員長のキイナ・モルデートだ。ここで何をしている。食事をする場であって、戦闘をする場ではない。決闘なら手続きをしてコロシアムでやれ」


「先輩、これは‥‥‥グッ」


ラメルさんが声を出すと、私は腕をさらに捻りあげた。


端から見れば、どう見たって私が悪者だろう。


「リューラ、離してやれ」


ピリピリとした空気の中、お盆を持ったリオウがやってきた。


美味しそうな料理がのっている。


「リオウ、遅い」


ラメルさんを解放し、リオウの所に行く。


リオウはお盆を机に置いて言った。


「結界が邪魔でいけなかった」