バンテスト魔法書の保持者

「我の名はラメル・メルカライト。メルカライト国第1王女。我が声に応え、ここに来たれ」


あ、流石に怒らせすぎた。


いや、そんなことない‥‥‥はず。


この人の気が短いだけ。


う~ん、だけどこれは‥‥‥‥


私は危険を察知して、ラメルさんから距離を取った。


「炎の聖剣、フレイムメルカライト!!」


そうラメルさんが叫ぶと、炎をまとった聖剣がラメルさんの手に現れた。


フレイムメルカライト

メルカライト国王家に受け継がれる聖剣。

聖剣は人を選び、その者の意志に従う。

この聖剣は、紅蓮の聖なる炎をまとい、あらゆる悪しきものを燃やし滅する。


メルカライトというのは、神の名前。


この聖剣は、炎の神メルカライトが作った聖剣


聖剣を持つことを許されるのは、次の国王とされる者だけ。


聖剣は各国に必ずある。


まさか学園で、それも食事するこの場で見ることになるとは思ってなかったけど。


随分と頭の悪い、物騒な王女様だ。


「後悔させてあげるわ!」


「まずい‥‥‥ライド、バリアを張るぞ」


「あんのバカ」


こちらに向かってくるラメルさん。


急いで結界を張るレイトさんとライドさん。


こんなところで聖剣を振るうつもりか。


避ければいいんだけど、避けると聖剣の効果でこの場が燃える。


聖剣の効果を知っているのか、王族の人達は結界を張ることに集中している。


「ラメル!!」


ライドさんがラメルさんを止めようと叫ぶ。


それにしてもこの人、なんで私のところに来たんだろう?


ここまで短気な人だとは思わなかった。