バンテスト魔法書の保持者

う~ん、そろそろまずい。


私の不機嫌メーターが爆発する。


この学園に来てから、良いことより悪いことの方が断然多い。


それにこの人面倒くさい。


夏みたいに暑いし。


すると、ラメルさんが手を振り上げた。


お決まりで、私に向かって手を振り下ろす。


ビンタされる前に、椅子から立って回避する。


ラメルさんの手は空気をかすめた。


私はビンタされそうになったことに少し、いや、とてもイラッとした。


「自意識過剰」


「は?」


私がつぶやくと、ラメルさん、いや、周りの人の目が点になる。


私はそれを気にせず、淡々と言った。


「暑苦しい。自己中心」


「あなた、何言って‥‥‥‥」


「感情にまかせて周りに魔力干渉させて気温を上げる。魔力量の多い、そして炎属性得意な証拠」


「え、そうよ、だから‥‥‥」


「それ、無意識に発動させる。これ、それを上手く制御出来ない証拠」


「な、あなた!?」


「お子様。はっきり言って論外」


「なんですって!?」


「その髪と瞳、メルカライト国王家の証拠。
よって、名前、ラメル・メルカライト。
メルカライト国王女。私、名前、今さっき知った。それまで知らなかった。以上」


言いきると、少しスッとした。


八つ当たり?何とでも言えばいい。


王族は嫌い。


「以上ってあんた‥‥‥‥」


鬼の形相をしているラメルさん。


せっかくの美人が台無し。


そうさせたの私だけど。