バンテスト魔法書の保持者

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リューラは、レイカに向かって走りながら魔法を詠唱する。


「宙を舞う火の精霊よ、我が剣に宿り、力を解放せよ」


リューラが左手で魔法陣を完成させると、その魔法陣を剣で斬る。


すると、剣が赤い炎をまとった。


それをそのまま、レイカに振り下ろす。


「バリア」


たった一言いうと、レイカの前に光の壁ができて攻撃を防いだ。


リューラはバリアに剣を弾かれ、反動で後ろに飛んだ。


(少しはできるようだな)


最下位だから、どんな生徒かと思ったが案外できるようだ。


威力もそこそこあったし、バリアで防がれてからの立て直しもいい。


だけど、リューラは無表情で表情が読めない。


剣を振るって攻めているリューラ。


それを守るか避けるレイカ。


リューラは攻めているが、息を見出さない。


レイカは、それを怪訝に見ていた。


(本気を出していない?)


そう直感でレイカは感じた。


剣に炎を宿す魔法しか使っていない。


それに、初めから全力でかかってきているなら、とっくに息を切らしているはず。


なのに、リューラはそれらしい反撃もしてこなく、涼しい顔で単調な攻撃を繰り出している。


「どうした?それがお前の本気か?」


そう挑発しても、リューラの表情はピクリとも変わらなかった。


(所詮は最下位‥‥‥‥か)


自分の直感は気のせいだと判断し、ストップをかけようと口を開いた。


「っっっ!!?」