バンテスト魔法書の保持者

それにしても、こんな下らなさそうなことに何で参加したんだろう。


「これは取引ではないわ。私達に逆らうと、痛い目みるわよ?」


上から見下すようにいうリルさん。


この人、そうとう自分に自信があるんだな。


リルさんは無表情の私に対して、少しイライラしているように感じる。


私は、静かに問いた。


「利用する?」


「そうよ。あなたは、私の言うとおりに動いていればいいの」


「‥‥‥‥‥(コクリ)」


「そう、それじゃあ‥‥‥‥」


私の返事に満足したのか、これからやることをペラペラと喋りだした。


そして、計画を私に言うと去っていった。


(人の話、最後まで聞かないと。
 いいよ、私を利用する気なんでしょう?
 出来るものなら、ね。)


キーンコーンカーンコーン


次の授業の予鈴がなった。


そして、私も裏庭を後にした。


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実技授業は基本的には外でやる。


ボックス型の結界を張り、その中で行う。


今日はSクラスと一緒で男女合同だ。


「全員揃ったな。私は女子実技授業をつとめるレイカ・フォールドだ。よろしく」


「俺は男子実技授業、それとSクラスの担任をつとめるオーガ・フォールドだ。よろしく」


フォールド家の兄妹?


フォールド家は、代々、軍の重要人物の役割についてきた貴族だ。


顔は全く似ていないが、深い緑の髪と赤の瞳の色は同じだ。


2人共、服の上からではあまりわからないほど細い身体をしている。


とまぁ自己紹介をした先生達だけど、Fクラスの人は殆ど聞いてないと思う。