バンテスト魔法書の保持者


どしてこうなった‥‥‥?


私は頭をグルグルと回していた。


今はある上質な仕立て屋に来ていた。


今は授業中のはず。


なのになぜ、イチカ先輩に腕を引かれ仕立て屋に来ている‥‥‥!?


店主と言えば‥‥‥


「まぁイチカさん、お久しぶりね」


と軽くイチカ先輩と挨拶を交わした後、私の服をあれよこれよと選んでいる。


あの後、すぐに寮に強制連行され、私は私服に着替えろと言われた。


抵抗するのも面倒‥‥‥というより、早く猫使用のメイド服を脱ぎたかったので了承した。


普通の膝下ワンピースに、上着。


クロスを首に下げ、何となくルシータ達からもらった髪飾りを髪につけた。


部屋から出ると、シンプルな、だけど上質な服の私服姿なイチカ先輩がいた。


そして私の服を見るなり‥‥‥


「安物ね」


と一言呟き、この仕立て屋に連れてこられたというわけだ。


「授業かってに抜け出しちゃって連れ回しちゃうわけだし、お礼に一式プレゼントするわ」


と、金持ちにのみ許されるだろうセリフを言った。


さっきから店主さんは私の服をイチカ先輩と一緒に選んでいるけど‥‥‥


値段がちらほら、と見えてしまう。


庶民には驚きの値段が見える。


流石はモスキース家の長女‥‥‥?


「どれも似合うわね」


「悩みますねぇ!あ〜これも似合います‥‥‥!」


「ねぇリューラ、何か気に入ったのとかない?
好きなの選んでいいから」


「え、‥‥‥」


好きなのと言われても‥‥‥