バンテスト魔法書の保持者

毎回、この時間はいつも緊張する‥‥‥‥


順位が変わらないことが多いけど、たまに思わぬ生徒の名前を呼ばれることがある。


今回も‥‥‥‥必ず‥‥‥‥私が‥‥‥‥!


「では、3位は‥‥‥そうですね、イチカ・モスキース、あなたでございます」


ザワッ


「‥‥‥‥え?」


わた、し‥‥‥‥?


「はい、あなたでございます」


「あ、ありがとうございます‥‥‥」


よ、よかった、入ってた‥‥‥


でも‥‥‥3位、か。


今回は1番を狙えると思ってたのに‥‥‥


チラリとオシレットに視線を移す。


私は、目を少し見開いた。


あのオシレットが‥‥‥‥今まで見たこともないような優しい目で、あの1年を見つめていた。


「では2位。オシレット・ダーシングです」


「まぁ妥当ですかね〜♪」


またクラスがざわめく。


なら、やっぱり1位は‥‥‥‥‥


「1位は‥‥‥クラスではないですが、リューラ。
あなたです」


「‥‥‥‥‥‥‥」


「わぁ〜♪リューラ、よかったね〜」


全員がそっちに視線を移す。


オシレットはリューラの頭を撫でていた。


皆、心のどこかでわかってはいたはず‥‥‥


あの1年、リューラの名前が呼ばれることを。


「撫でるな‥‥‥‥」


「え、嫌だった‥‥‥?」


「クラスの目、痛い」


「ああ、なるほど。わかったよ」