バンテスト魔法書の保持者

教室全員が驚いている。


もちろん、私もその1人。


1言唱ただけで、教室のあちこちで美しい光が放たれていた。


魔方陣が現れていない。


魔方陣を頭で構成し、精霊に魔力ごと絡ませているからだ。


それも、私にも劣らない、下手すればそれ以上の質を誇る。


オシレットが手助けした?


いや、そんな様子は‥‥‥ない。


まずオシレットはそんなことはしない。


「素晴らしい。結構です」


エレクトロナ先生が、1発でOKを出した。


それも、『素晴らしい』って‥‥‥


けど、そう言うのもわかる。


あの1年は、目を瞑っている。


脱力した状態で、胸が上下していた。


寝て‥‥‥る?


その状態で、魔法を発動したの?


「リューラ、もう魔法止めていいよ」


「‥‥‥ん」


そう言うと、輝いていた精霊達の光が静かに消えていった。


「次、早く魔法を発動してください」


「は、はい!」


な、なんなのあの1年!?


私より魔力の質いいの!?


いや、オシレットと試合してた時も‥‥‥


あれは使い魔の魔力だと思ってた。


まさか‥‥‥違う??


「結構です。これで全員ですね。では、魔力の質がいい順番を3人発表します」


エレクトロナ先生のの言葉に、全員の気が張りつめた。