バンテスト魔法書の保持者

少し質のいい魔力をより沢山使い、多くの精霊と絡ませる。


そして、その魔法をなるべく密集させるように発動する。


まるで、子供だましの見せかけ。


質というのは、より少ない魔力でどれだけの威力を出せるかが重要なのに。


でも、イナリシア王女も普通の人からしたら質のいい魔力を送りこんでいた。


わざわざ誤魔化す必要はない‥‥‥と思う。


王女としてのプライドか。


それとも立場からか、あるいは両方か。


何にせよ、見せかけに教室のほとんどの人間は騙されている。


「よし、いいだろう。美しい魔法だ」


「ありがとうございます」


あの先生は‥‥‥騙されているのか?


そんな感じはしない。


‥‥‥変なの。


私は視線を教科書に戻した。


先輩達が発動する魔法を肌で感じとる。


さすがはハンラルト学園の最高生のSクラス。


皆、それぞれだけど綺麗な魔法。


でも‥‥‥


私はオシレット先輩を盗み見る。


オシレット先輩は、クラスメイトの魔法をどこか真剣な表情で見ていた。


このクラスに、この人ほど質のいい綺麗な魔法を使う人はいないだろう。


イチカ先輩も綺麗だった。


けど、おそらくオシレット先輩はイチカ先輩よりも、より多くの属性の魔法を質をよく引き出しことができるだろう。


試合した感じと‥‥‥勘、だけど。


「ふ、ぁ〜」


「?‥‥‥リューラ?」