バンテスト魔法書の保持者

光に見惚れていて、ハッとなってオシレット先輩を見上げた。


何だか優しい顔をしている。


私は教科書を膝に起き、両手を差し出した。


オシレット先輩が右手を私の手に近づけ、魔法陣を私の手の平の上に浮かばせた。


魔法を操作するのが私に移ったのを感じる。


「綺麗って言ってくれたお礼。あげるよ」


にっこりと笑って言われ、何だか気恥ずかしくなった。


何か今の私、子供みたい‥‥‥


「ゴホンッ、いいだろう」


エレクトロナ先生の咳払いに、先輩達は教卓に視線を移した。


「オシレット、あなた、今まで本気を出していなかったのですね」


「ん〜?何のことですか?」


「その光は、今まででの中で1番質が良いようですが。わざわざ詠唱までなさって」


「さて?どうでしょうかね?」


オシレット先輩はそう言うと、私の頭を撫でてきた。


「‥‥まぁいいでしょう。今のように、純度の高い魔法は、見ていて美しいと誰もが思います。
今から1人ずつその場で魔法を見せてもらいますので、全ての神経を使い、最高の魔法を見せてください。それでは、1番の‥‥‥」


本当に綺麗な光。


今まで見た中で、1番優しくて美しい。


魔法は感情とで大きく左右やれることもある。


こんなに優しい光だ。


オシレット先輩はこの光を作る時、どんな気持ちでいたのだろう?


「ぁっ‥‥‥」


光が消えた。


魔法陣に込められていた魔力がなくなったのだろう。


「オシレット先輩」


「ん?」