バンテスト魔法書の保持者

太陽の位置はそこまで大きくは動いていない。


次は‥‥‥


「ごめんね。次は授業出なきゃいけなんだ」


「?」


「魔力の質を見る授業。教室でやるけど、一応実技科目に入っているんだ」


ああ、なるほど。


この学園では、実技科目は筆記科目より優先される科目。


実技科目が上位なら上位なほど、上のクラスを狙えるといったも過言ではない。


試験も、筆記試験は二の次で本番は実技試験と言っても過言ではない。


まぁ両方ができなければSクラスには行けないらしいが。


「実技科目は授業もそれなりに受けないと単位危うくなるんだよね〜」


「実技科目、嫌い」


「どうし‥‥‥ああ、そうか」


何かに納得したと同時に、オシレット先輩は少し考えこむ。


それから魔力を己に込め、指を鳴らした。


刹那的、私とシンルス、オシレット先輩を囲う小さな結界が私達を包んだ。


「リューラ」


「?」


「君の中にあるものが何かは聞かない。けど、
これだけは確認しておきたいんだ」


「‥‥‥‥」


「君は‥‥‥この国を憎んでいるのかい?」


この国、ハンラルト。


私は、私は‥‥‥‥


「違う」


はっきりと、オシレット先輩の目を見て、私は言った。


「私が憎んでいるのは、ある研究に関わっている者達」