バンテスト魔法書の保持者

自分だけど、自分じゃないナニカが私に治癒魔法をかける。


怪我が完治した。


ファーザーを助けないと。


森の皆を助けないと。


汚された森を修復しないと。


精霊が泣いてる。


沢山の泣き声が聞こえる。


助けないと。


この人達を、森にいる侵入者を排除しないと。


ゴミを取り除かないと。


殺 サ ナ イ ト 。


「まさかっ、あの子供が‥‥‥?」


「まだ断定は出来ないけど、可能性は高い」


身体が自然と動く。


まるで、何かに支配されているみたいに。


私ジャナイみたいダ。


魔方陣を辺りいっぱいに展開する。


精霊を傷つける者に天罰を‥‥‥


「巡れ、廻れ、回れ、廻れ」


魔方陣の円にそって光の胞子が廻り廻る。


「光の精霊よ、我が声に従いたまえ。
その聖なる光の力を刃とし、閃光なる刃をかのものに解き放て」


魔方陣に純度の高い魔力を送り込む。


周囲の魔方陣が煌めき、廻りだす。


そこから無数の光の刃が、2人に向かう。


「「天成なる神に請う。我は力を求める者なり。魔を打つ光を今、我らに与えん!」」


2人も即座に魔法を展開する。


2人の目の前には2つの大きな魔方陣。


そこから、光の礫が無数に現れる。


光の刃と礫がぶつかり合う。


煙が辺りを覆った。