バンテスト魔法書の保持者


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裏庭の1本の大きな木。


その根元に、2人の男女が手を絡めて眠っている。


「っ‥‥‥‥」


不意に、青年の目が開いた。

・・・
その瞳は、美しい銀の瞳をしていた。


太陽の光に眩しそうに目を細める。


周りを軽く見渡した後、青年は眠っている少女に目を向けた。


少女の顔は少し汗をかいている。


手を絡めたまま、青年は少女と更に距離を積める。


「‥‥‥リューラ‥‥‥」


青年はそう小さく呟くと、少女の額に口付けをした。


少女を見る青年の目は、とても優しかった。


どこか儚げで、優しく、慈愛に満ちた表情を少女に向けている。


青年の手が、少女の頬に触れる。


軽く少女の頬を撫でた後、少女を優しく抱き締めた。





「聖なる加護を 愛しい者へ」





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「!?」


リューラの精神世界、ルクスは休めていた意識を覚醒させた。


「ルクス‥‥‥?」


近くにいるシンルスが、驚いた表情でルクスに問いかける。


「シンルス、今、声がしなかったか?」


「声‥‥‥?いや、わからない」


「そうか‥‥‥‥」


シンルスは何処か遠くを見つめる。


学園内、表に出ることはできない。


だがしかし、確かに‥‥‥


「ルクス?」


「いや、懐かしい声がしたような気がしただけだ」


「?」


リューラが過去を見ている。


だから、リューラの感情や見ているものが流れてきたのかもしれない。


ルクスは静かに、自分にそう言い聞かせた。





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