バンテスト魔法書の保持者


*********************


「!?」


気がつけば、また暗く沢山の本がある空間に戻っていた。


「ハァ、ハァ、ハァ、」


「!、リューラ!?」


目の前にいた少女、リューラの身体がグラリと揺れる。


僕はとっさにリューラを抱き抱えた。


「ぅう‥‥‥ハァ、ハァ、」


「リューラ、大丈夫かい?」


額から冷汗が流れ、動機も呼吸も荒い。


記憶のせいか?


それとも、別の何かが‥‥‥


「!?」


突然、後ろから何かによって目を遮られた。


「誰だっ!?」


まとわりつく手を振り払うように、勢いよく後ろを振り向く。


『それはこちらの台詞よ』


そこには、リューラと同じ姿をした何かが佇んでいた。


表現するならそう、光がリューラの形をしている様。


冷たい瞳で僕を見ている。


「お前は‥‥‥何だ?」


リューラを無意識に強く抱き込む。


本能がこの存在に恐怖する。


『私はリューラのモノ。あなたこそ、どうしてここにいるの?』


「リューラが僕を呼んでくれたんだ。リューラに信頼されてる者、かな」


何かに向かって微笑みを浮かべる。


刹那的‥‥‥


「カ、ハッ、‥‥‥!!」


「グッ!」