バンテスト魔法書の保持者

あの時渡されたのはただの箱だった。


オシレット先輩は直ぐに去っていったし、私は頭に?を浮かべながら箱をあけた。


その時だろう。


顔が青くなったのを自覚した。


そのまま無言で箱に蓋をし、見なかったことにした。


いっそ燃やしたかったけど、そんなことをすれば次何を着せられるかわからない。


絶対に他のも用意してるだろう。


イジメだ‥‥‥


そしてオシレット先輩‥‥‥


さっさと部屋から降りてきてほしい。


朝の5時から立ってるんだけど。


初めに顔を合わせたのはデン先生だった。


即座に契約書を見せようとしたけど、デン先生は何かを悟ったようで契約書は見なかった。


その代わり、無言で微笑んでくれた。


それから何も言わないでくれている。


部屋から降りてくる人たち。


私が不機嫌オーラを振りまいているせいか、話しかけてくる人はいなかった。


「お、お前‥‥‥!」


張り詰めた声。


寮の部屋が並ぶ廊下から、私を不躾に指差しながら立つ人。


お久しぶりのエレキーラ国の第3王子。


‥‥‥‥めんどくさい。


「な、なんて格好してるんだよ!」


顔を真っ赤にしながらやってきたライドさん。


なんて格好って‥‥‥


「お、お前、恥ずかしくないのかよ!?」


そんなこと言われても‥‥‥


恥ずかしいっていえば、恥ずかしい。


けど、これ試合に負けた罰だし‥‥‥