バンテスト魔法書の保持者

恐る恐ると体制を戻して振り返れば、オシレット先輩が片手に、一冊の本を持っていた。


「ライアン、戻れ」


静かに言い放ったオシレット先輩。


白と黒の表紙の本。


パラパラと減ることなく、自然とめくられるページ。


〔魔法書〕


しまったっ‥‥‥!


魔法書は、魔道具として取り扱われる。


オシレット先輩ほどの人が、持っていないはずがないっ!


めくられていたページが、止まった。


そして輝きを放つ魔法書。


オシレット先輩の目と目があった。


その目は酷く冷えていて‥‥‥


だけど、その凍てつく氷の奥には炎が燃えているように見えた。


殺される‥‥‥


(ルクス!シンルス!)


『御意』『わかっ、た』


「我が求めるは聖なる神の光なり。神聖なる光をもって、かの物を打ち滅ぼす聖なる雷を今…
光の雷よ、かの者に終焉にして永遠なる光の裁きを‥‥‥今ここに解き放つ
〈エターナル・ラグナロク・・・ホーリーフラッシュライト・ライトニング〉!」


「我が求めるは絶対なる闇なり。光を打ち負かす永久の闇。永久の闇よ、今こそ光を飲み込む暗き雷になりて、かの者に終焉にして永遠なる闇の裁きを‥‥‥今ここに解き放つ
〈エターナル・ラグナロク・・・ダークネス・ブラックサンダーボルト〉!」

         
オシレット先輩が光属性の魔法を、私が闇属性の魔法を‥‥‥


それぞれほぼ同時に放った。





「「はあああぁ!!!」」






コロシアムが、光と闇の輝きに呑まれた。






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