バンテスト魔法書の保持者

別に媚び売る必要もない。


あんまり売ったこともないけど‥‥‥


オシレット先輩だったら、簡単に演技バレそうだし。


うん、そうだ。


「オシレット先輩、だから」


シーンと静寂の間が出来た。


ん?変なこと言ったっけ?


シンルスの方を見るけど、首を傾げている。


次にラメルさんと目線を合わせると、ズイッと迫られた。


「え、ちょっとリューラ!本人の前で言うことじゃないわよ!」


「あ、酷いなぁ」


うう、目の前で大声出された‥‥‥


うるさい。


「ラメルさん、近い」


「ああ、ごめん‥‥‥って!人の話を聞きなさいよ!」


「聞いてる」


別に流してるわけでも、無視してるわけでもない。


それに、本人の前で言っても大丈夫。


だってオシレット先輩だし。


あの人たぶん、普通の学生じゃないだろうし。


だいたい、オシレット先輩が学園2位なんてまず可笑しいし。


ぐうううぅ~


不意に、誰かのお腹が鳴った。


私じゃない。


目の前から聞こえた。


でも、ラメルさんじゃない。


と、いうことは‥‥‥


「シンルス?」


『リューラ、お腹、空いた』


空腹を訴えてくるシンルス。