バンテスト魔法書の保持者

けど、私には分かるんだ。


「使い魔君はともかく、なんで君は気づいたのさ?ラメル王女は全く気づいてなかったのに」


オシレット先輩の魔力は特殊だから、嫌でも気がつくだけ。


魔力を感知できれば、後は場所。


1つは経験からの勘。


もう1つは、さっきオシレット先輩が言ったこと。


シンルス。


シンルスが見ている方にオシレット先輩がいるのが分かった。


だから場所までは、本当はわかってなかった。


シンルスの感覚は私よりもはるかに鋭い。


だからシンルスはオシレット先輩を簡単に見つけることが出来たんだ。


オシレット先輩、本気で気配を絶ってなかったし。


ほとんど消すくらなら、本気で絶ってほしい。


いちいちチラつくからウザい。


「お~い、聞いてる?」


「(フルフル)」


「酷い‥‥‥」


落ち込んだように落胆するオシレット先輩。


うん、ウザイ。


なんかもう、全部胡散臭く見える。


「ね、ねぇ、リューラ」


「?」


冷めた目でオシレット先輩を見ていると、ラメルさんが耳打ちをしてきた。


「リューラって今日、オシレット先輩と試合するんでしょう?そんな態度でいいの?」


「?」


態度?


別に変えたって意味ないと思う。


ああでも、オシレット先輩は学園2位だからそれなりの態度が必要ってことかな?


けど、態度っていわれてもピンとくるものはない。