さて、と。


スタンプを押されて、もう補習決定だし‥‥‥


「リオウ」


「なんだ?」


名前を呼んだところで、リオウは次に私が言う言葉がわかった様子。


少し呆れた表情をしている。


「サボる」


「え?」


「は?」


私の言葉に、ルリとレイトが反応した。


予想通りの言葉だったようで、リオウは溜め息をつく。


「リューラ、お前な‥‥‥‥」


「後、よろしく」


それだけ言って、私はリオウ達に背を向けた。


そのまま歩いて出口に向かう。


「え、リューラちゃん!?」


「本気でサボるのか」


リオウが何か言おうとしたけど無視。


ルリが慌てて止めようとするけど無視。


レイトも何か呆れてるけどもちろん無視。


「リューラさーーん!?」


後ろでルシータの大きな声を聞いた途端、私は走り出した。


何だかんだで、学園生活もまぁそれなりに楽しめてはいる。


さて、どこでサボるかな‥‥‥♪
























少女と青年が入学を決定した時から、既に全ては始まっていた。


偶然か必然か、それとも運命か。


始まりは学園の中から‥‥‥‥


           第1章〈学園入学編〉