バンテスト魔法書の保持者

目の前のルシータもだけど、もう1つ。


手を握りしめてくるミネアも、だ。


なんか握る手強くなってるし‥‥‥


「うぅ、ルシータちゃんもランナちゃんもズルいです!私だって、私だって‥‥‥」


「えっと、なんで?」


「なんでですかって!?そんなに決まっているでしょう!」


ズイッと私に迫ってくるミネア。


近い、近い、よ。


「あなたが可愛いからですよ!」


「‥‥‥‥‥?」


可愛い?


えっと?


またまた首を傾げる。


可愛、い?


「もう、また!そんなキョトンとした表情で首を傾げる仕草!完璧です!」


‥‥‥ミネアって、お嬢様キャラだと思ってたんだけど。


なんか、間違ってたみたい。


というか、ルシータに似てる?


「ミネア様!あなたにもこの可愛さがわかるんですね!」


「ええ、もちろんです」


ガシッと何やら固い握手を交わす2人。


いつの間にか、肩と両手は解放されている。


よし、この間に逃げよう‥‥‥


2人からさり気なく、少し早歩きで離れる。


「ねぇ、君」


突然、ポンと肩を叩かれた。


振り向くと、何やら見たことのある顔。


‥‥‥‥誰だっけ?


「初めまして。リンクス・タイタロスです。使い魔召喚の時に一緒だったんだよ」