バンテスト魔法書の保持者

何やら震えるランナ。


そして突然、ランナが抱きついてきた。


「!?」


「ひ、卑怯よ!それは!」


‥‥‥‥行動、間違った?


喜んでいるのか何なのか、よくわからない表情のランナ。


というか‥‥‥‥苦しい‥‥‥‥


結構強い力で抱きしめられてる。


悪い気はしないけど。


「ラ、ランナさん!」


大きな声で、ランナを呼ぶルシータ。


その表情は何やら怒っているようで。


いや、怒ってるというより‥‥‥羨んでる?


どっちにしろ、ちょっと怖い。


ランナは私から離れて、ルシータの方を向く。


「大きな声だして、どうしたの?」


ルシータの雰囲気に少し圧倒されながら質問したランナ。


ルシータはそりゃもう、ビシッとランナを指差して言った。


「ズルいです!リューラさんに、あんな、あんな表情で迫られるなんて!」


「?」


ルシータの言葉に首を傾げる。


私に迫られたのが嬉しい?


ランナの方を見ると、呆れていた。


それにさらに首を傾げる。


「私だって、リューラさんのデレた顔を間近で見てみたいです!」


私の‥‥‥デレた顔?


そんなもの見て、何が得なんだろう?


ルシータの心中がわからないので、わかっているであろうランナの服を引っ張る。


「どういう、意味?」