バンテスト魔法書の保持者

唱え終わると、結界上空、ツインウィングの剣先に魔法陣が実現。


その魔法陣を中心に、いくつもの同じ魔法陣が繋がっていくように現れた。


「っ!〈ホーリーバリア〉!」


リルさんが素早くバリアを張る。


けど、関係ない。


さぁ、いくよ‥‥‥‥


「〈ライトニング・ハイサンダーボルト〉!」


無数の魔法陣から一気に光の落雷が落ちる。


それは設置していた水の魔法、水の柱と水の球と同化し、威力と範囲を上げた。


パリンッ!!


「い、ああぁーーー!!」


リルさんの叫び声。


それと共に、展開されていた魔法が全て砕け散った。


雷も、水も、結界も、跡形もなく。


決闘の結界が、自動的に終了したのだ。


リルさんは息を切らしながら地面にへたり込んだ。


結界が、リルさんに致命傷になる前に試合を終了したから、それほど怪我はしてないはず。


私は地面に着地する。


そして、私の頭上に魔法陣が浮かび上がった。


その魔法陣は下に降りていき、足元で消える


魔法陣は、決闘に勝った記し。


私が‥‥‥‥勝者。


辺りは静寂に包まれている。


「ハァ、ハァ、ハァ、」


聞こえるのは、大きく乱したリルさんの息の音だけ。


私も軽く、息を乱した。