バンテスト魔法書の保持者

自然と睨むようになってしまう。


仕方がないじゃないか。


こいつの、こいつの一族のせいで‥‥‥


「リオウ」


「っ、リューラ」


リューラが俺の手を握る。


その行動が、心を落ち着かせてくれる。


「レイト、用がすんだならよそに行ってくれないか?お前がいると目立つ」


「リオウ、俺は‥‥‥」


「グランプリには出ない。だが、出る方向を考えていないわけではない」


俺がそう言うと、レイトは俺の顔を見る。


だが、すぐにバツの悪そうな顔をした。


「続きは部屋で」


「わかった」


俺が返事にすると、レイトは去っていく。


心配そうに見つめるリューラの頭を優しく撫でた。


それからは何事もなく食事を終え、リューラと別れた。





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部屋に戻ると、既にレイトが戻っていた。


俺はドアを閉めるてレイトに言った。


「グランプリでそれほど優勝したいか?」


俺がそう言うと、レイトは強い目で俺を見る。


その目に溜め息をつきたくなった。


机の椅子に座り、俺はレイトから情報を聞き出す。


悪いが、要望を聞こうとは思わない。


だが、持っている情報はもらう。


「イナリ姉様は本気だ。本気でバンテストを使いこなそうと努力している」