バンテスト魔法書の保持者

だがリューラはサクサクと試合内容を設定している。


設定が終わると、シンルスに近づき言った。


「シンルス」


「クゥーン」


「お前の全力、見せる」


強い、力強い目だった。


リューラの目はしっかりとシンルスを捉え、その目は相手の目を逸らすことはない。


シンルスも目が逸らせないようで、ジッと自分の主人を見つめている。


「ウォーン!」


それから力強く遠吠えをした。


はぁ、これは‥‥‥やる気だな。


「ハクア、相手をしてやれ」


ハクアは現れると、俺に向かって言った。


「本気でやってもいいのか?」


「お前の実力を見せてみろ」


「御意」


さっきと同じアナウンスがなり、シンルスとハクアが指定の位置につく。


〈5 4 3 2 1 START〉


先に動いたのはシンルス。


前足に青い炎の魔力を集中させ、ハクアに襲いかかる。


ガキン!!


それをハクアがバリアで防いだ。


「ガルルルル」「グルルルル」


さすが獣どうし。


威嚇するし迫力がすごいや。


「ガアァ!」


シンルスは攻撃に徹し、ハクアは防御する。


見る人が見れば、シンルスが押しているようにも見える。


だが‥‥‥


「グオォォォオ!」