バンテスト魔法書の保持者

雰囲気がよりいっそうキツくなった。


氷の貴公子と呼ばれる天才。


こいつは何かわけありだろう。


顔にそう書いてある。


『自分は不幸だ』と。


「ここで何をしていた?」


「休んでいた」


「休んでいた?気配を消してか?」


「気配を消していたかは知らないが、人に見つからないようにはしていた」


「‥‥‥」


俺とリューラを何故か訝しげに見るエルネッサ。


そんなエルネッサの様子に、リューラは俺の服を引っ張って言った。


「リオウ、行く」


どうやらリューラはエルネッサがお気に召さなかったようだ。


というより、興味もないようだ。


「ああ、わかった。失礼する」


「‥‥‥」


俺とリューラは、エルネッサを置いて中庭から移動した。










中庭を後にした俺とリューラは、実践室に来ていた。


「で、どうするんだ?」


「取りあえず試合する。ここ、監視0」


「わかった」


リューラが試合内容を設定していく。


ルール メーター形式 魔術装備あり
    使い魔不参加


メーター形式

各プレイヤーの体力をメーターに置き換え、相手のメーターを0にした方が勝ち。

今回は、メーターが0になるのは体力が半分になるまで。


他にもポイント形式やいろいろな試合方法がある。


「ん、OK」


〈それでは試合を開始します。プレイヤーは指定された場所にスタンバイしてください〉