バンテスト魔法書の保持者

イチカ先輩の言葉には何も反応せず、俺に話しかけてきた。


「‥‥‥リオウ」


「ん?」 


「こっち、来て」


それだけを言い、リューラは生徒会室をドアを開けっ放しで出て行ってしまった。


これで生徒会室を出る理由が出来たか。


「ということで、失礼します」


「え、え、ちょっと、リオウ君!」


イナリシア先輩の引き止める声を無視し、生徒会室を退室する。


そして廊下を曲がるとリューラが待っていた。


「‥‥‥中庭でいいか?」


「(コクリ)」


呟いたのを確認すると中庭に移動する。


シンルスはリューラに寄り添うようにして歩いていた。


この学園では、自由時間は自身の使い魔が出ていてもかまわない。


『登録している』使い魔のみだが。


学園に登録している使い魔や魔術装備は学園で使用してはならない。


そう生徒手帳にはかかれている。


俺とリューラは、他に所持している魔術装備を登録していない。


ルクスとイザークも登録はしないと、入学前に決めていた。


「リューラ」


「?」


「模擬戦、どうするつもりだ?」


俺が聞いているのは、2つ。


勝つか負けるか。


本気を出すか出さないか。


リューラは止まり俺を見る。


そして質問の答えを言った。


「‥‥‥オシレット・ダーシング。4年Sクラス。得意魔法、光・闇系統の魔法全般。攻撃系魔法、得意。その半面、治癒系魔法、苦手。

使い魔、現在3体。魔術装備、現在5個。

1年生~4年生までの試合回数、約500。
その全て、上位の生徒、教師との試合。
使う戦術、毎回変わる。対策たてられない。

勝てる可能性、約2割」