バンテスト魔法書の保持者

生徒会室に静寂が生まれる。


とりあえず落ちてくるリューラを座ったまま
キャッチした。


「‥‥‥シンルス、後でお仕置き」


「クゥ~ン」


「リューラ、いきなりなんだ?」


「転移魔法陣教えてた。そしたらシンルス、間違えて発動した」


「それがなぜ俺のところに落ちてくる」


「‥‥‥シンルス、転移直前、リオウのこと考えた、から?」


「ウォー」


正確で的確な答え。


リューラはシーンとする生徒会室を見渡した。


それから顔を歪めて(俺にしかわからない)俺に聞いた。


「‥‥‥どうすればいい?」


「俺に聞くな」


リューラは俺の腕から降りると、シンルスの前まで行く。


そしてデコピンをした。


「クゥーン」


「怒ってない。ただ、お仕置き必要」


「ウォー」


シンルスを撫でていうリューラに、生徒会室は更に微妙な雰囲気になった。


まぁそうなるのは当たり前なのだが‥‥‥


なぜならこの学園の妨害、つまりは転移封じの結界があるにもかかわらず転移をしたからだ。


シンルスくらいの魔力があれば可能だが、それがうっかりならまた別。


ここの結界はそんなに甘くはない。


「えっと、あなたはコロシアムにいた‥‥‥」


「(モフモフ)」


「1年Fクラスのリューラさん、よね?」


「(モフモフ)」


「キュ~ン」


「え、えっと‥‥‥?」


「(モフモフ)」


リューラはイナリシア先輩の言葉には耳を傾けず、シンルスを撫で回している。