バンテスト魔法書の保持者

さて、そろそろ本題に入ってほしい。


というかこの部屋にいたくないな。


「じゃあリオウ君、まず出身を教えてくれないかな?友好を深めるという意味で」


ニッコリと親しみやすい笑顔を作って話すイナリシア先輩。


友好を深める意味がわからない。


「お断りします」


「え!?なんで?」


「イナリシア先輩と友好を深める理由がありません。だいたい、なぜ友好を深める必要があるのですか?」


「え、えっと‥‥‥」


「おいリオウ、イナリ姉様に失礼だぞ」


「事実だ。それに友好を深める必要はない」


困ったイナリシア先輩に助け舟をしたつもりのレイト。


だがそれもはねのける。


「ね、ねぇリオウ君、そんなに私が嫌い?」


「嫌いではありません」


「じゃあ、なんで教えてくれないの?」


「必要がないからです」


「教えるのに理由がいるの?」


「個人情報ですから」


シーンと生徒会室は静まり返る。


全員が俺を見ていて、表情はそれぞれ。


はぁ、帰りたい。


「ね、ねぇリオウ君」


なんともいえない空気の中、ユカナ先輩が話しかけてくる。


それにしても、なぜ生徒会室にいるのだろか?


「なんですか?」


「リオウ君の髪、銀色でしょ。本当に珍しいわねよ。何の属性が得意なの?」


何の属性、か。


よく使うのは光と水、風魔法か‥‥‥


苦手な属性はあまりないしな。


俺は主属性が何かわからないのが事実。


「光と水です。詳しくは、主に氷と光です」