バンテスト魔法書の保持者

「は!?リューラ、お前‥‥‥」


「わぁい!やったね!」


ミランダ先生がリューラに詰め寄り、オシレット先輩は両手をあげて喜んでいた。


「お前、本気か!?」


「(コクリ)」


「オシレット・ダーシングだぞ!?」


「(コクリ)」


ミランダ先生は目前を覚えたのかのように一瞬フラリとした。


無謀な挑戦だと思っているのだろう。


だけど‥‥‥確かに勝てるかわからない。


いや、8割方リューラは負けるだろう。


イナリシア先輩ならともかく、オシレット先輩には勝てる確率は低い。


あれは‥‥‥地獄を知っている目だ。


「じゃあ、さっそく‥‥‥」


「再来週の土曜日」


「え、えぇ!?今からじゃないの!?」


「だから用事ある。無理」


「そ、そうなんだ。じゃあ、時間は午後の3時くらいでいいかな?」


「(コクリ)」


「じゃあ約束♪じゃあね~」


手をひらひらと降り広場を出て行くオシレット先輩。


まったく、わけのわからないことになった。


「リューラ」


「?」


「勝てるのか?」


「‥‥‥全力尽くす」


「‥‥‥ほどほどにな」


「ん」


そうしてリューラは今度こそ広場を出て行く。


さて、俺もそろそろ‥‥‥


「ねぇリオウ君」


広場を出ようと方向転換した時、またしてもイナリシア先輩に声をかけられた。