バンテスト魔法書の保持者

私に止められたシンルスはどこか不満そう。


まぁ意味もなく威嚇はいないだろうし、何か理由があるのだろう。


『リューラ』 


「?」


『天使から血の匂い、する』


「わかった」


ルリはルシータとランナと楽しそうにお喋りをしている。


だけど、テイマは私を見ていた。


「何?」


「あんた、何者?」


「?」


「‥‥‥‥なんでもないわ」


ぷいとそっぽを向いてしまうテイマ。


私から何かを感じとったのか‥‥‥‥


ドォン!


突然の大きな爆発音と地響き。


コロシアムから煙が上がり、バチバチと結界が音を立てている。


モニターを見てみるが、煙が邪魔で何も見えない。


「何かしら?今召喚しているは誰?」


「‥‥‥あ、映りましたよ」


モニターに映っているのは、ツインダガーを両手に持つリオウ。


ほぉ、あれがリオウの新しい魔術装備。


私と同じ両手な剣。


違うのは、リオウのダガーの方が太いことと刃は私より短い。


「あ、召喚された方も移ったよ」


モニターに移ったのは、艶やかな黒、輝く白銀色の毛並みを持った虎。


「え?ホワイトタイガー?」


ルリが言ったのは中級クラスの魔獣。


だけど‥‥‥‥違う。


あれはホワイトタイガーなんて生易しいものなんかじゃない。


というか、人が呼び出すのはチートレベルの者のような?