バンテスト魔法書の保持者

魔狼の方も既にリューラの事を信頼の目で見ている。


さっき契約したばかりだとは思えない。


「魔狼さんは闇属性ですか?」


「グルルルル」


「シンルス、威嚇しない。ルシータも。シンルス、まだ、人なれてない。なれるまで、待つ」


「あ、ごめんなさい」


魔狼はルシータが少し近づいただけで威嚇している。


それはもう飛びかかってきそうなくらい。


いや、実際リューラがいなかったら飛びかかってきただろう。


「シンルス、何?‥‥‥ああ、そうだった。ルシータ、ランナ」


「何?」


「私、契約完了したから報告する。どこに行けばいい?」


「ああ、それならこっちよ」


歩くリューラ。


そのリューラに寄り添うように歩く魔狼。


確か、魔狼は魔力が高くないと召喚するのは難しいと本に書いてあったような‥‥‥


いや、それ以前に上級を出してるし。


リューラの潜在能力は発展途上ということかしら?


まぁ14歳だし、私を含めた1年はまだまだ発展途上の生徒ばかりだろう。


もやもやした何かが心に生まれる。


私はそれを振り払うように、リューラを案内した。





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