バンテスト魔法書の保持者

リューラに勢いよく抱きつくルシータ。


いいな~私もそのくらい素直になれたら‥‥‥


私だって‥‥‥


「ランナ?」


「ッ!な、何?」


「‥‥‥ん」


リューラは両手を私に向かって広げた。


え、どういうこと?


「したいんじゃないの?」


リューラがルシータを見て言う。


も、もしかして、私がルシータと同じことしたいのバレてたんじゃ‥‥‥


「うう‥‥‥ああ、もう!」


こっちを見てくるリューラに根負けし、私もおもいっきり飛びついた。


「おっとと」


「わ、ごめん」


「ん、大丈夫」


そう言ってリューラは私の頭を撫でる。


自分より背の低い女の子に撫でられるなんて‥‥‥


ちょっと恥ずかしい。


「シンルス」


「‥‥‥‥」


リューラは今度は魔狼に手を広げた。


だが、魔狼はジーとリューラを見ているだけ。


「やらない?」


リューラがそういうと呟く魔狼。


「ねぇリューラさん、魔狼さんは言葉は話さないのですか?」


「‥‥‥多分、話すの嫌なだけ。私と、よく心話してる」


「じゃあランクは上級?」


「(コクリ)」


シンルスの頭を撫でるリューラ。


その顔は、私達といるときよりも何倍も穏やかで優しい。