バンテスト魔法書の保持者

その声にリューラは反応してこちらを見る。


少し驚いた顔をしたけど、そのまま何もなかったように目を閉じた。


そしてリューラの身体に光が集まり、それがひくといつものリューラがそこにいた。


「リューラ」


「気づかなかった。ランナ、ルシータ、何でここに?」


「リューラさんの様子を見に行くところだったんですよぉ。ね、ランナさん」


「ええ、それにしても今のは‥‥‥」


リューラもリューラだが、ルシータも驚くほどに冷静。


あれは、見られてもよかったものなの?


「絶滅したとされる一族、ファルファラ族特有の姿、よね。どうしてリューラが?」


「私、その一族の末裔」


「さ、サラッと衝撃的な告白を‥‥‥」


「ファルファラ族っていうのは?」


私が驚いている横で、ルシータは首を傾げる。


ファルファラ族は妖精の民とも呼ばれる、ほとんど知っている人はいない隠れた一族。


森の中に住処を作り、あまり団体行動は好まない。


性格は温厚で自由。


だがその一族の絆は強く、離れた場所でも一族の者が助けを求めるなら出向くそう。


既に血が絶えた一族と呼ばれ、研究しようにもほとんど資料がない。


「へぇ~そんな一族がいるのですか。私、知りませんでした」


「ランナ、よく知ってる。何で?」


「え、え!?いや、ちょっと私にもいろいろ事情があるから、かな?」


リューラは自分の事を話しているというのにいつも通り反応は少ない。


というか、また無関心な感じが‥‥‥


「リューラさん、それ、私達にバレてもよかったのですか?隠しておきたいんじゃ?」


「私の不注意、原因。それに、ランナとルシータ、信用してる」


「嬉しいです!ありがとう!」