バンテスト魔法書の保持者

シンルスと会話しながら廊下を歩く。


それにしても、シンルスの毛ってフワフワなんだな~


特殊な属性を持っていてこの容姿。


狙われた理由は金銭目的かそれとも‥‥‥


なんにせよ、普通のハンターに追われたわけではないだろう。


シンルスの実力なら、普通の人間が束になっても勝てやしない。


切り傷からしてみて手練れの魔法師が最低5人はいたはず。


「シンルス」


『?』


「よく逃げ切って私に会いに来てくれた」


『いきなりどうした、の?』


「私、シンルスに出会えたことを一生運命に感謝する。だから‥‥‥」


シンルスの頭に手を置き、目を見て言う。


これは、私の覚悟であり誓い。


目を閉じ、身体の中の魔力を感じる。


光が私を包み込み、私は自身にかかっている魔法を解いた。


「我はこの羽に誓ってお前が私を信頼している限り、お前を守ることを約束しよう」





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「我はこの羽に誓ってお前が私を信頼している限り、お前を守ることを約束しよう」


リューラの声が廊下に響く。


私は使い魔召喚を終え、ルシータと共に救護室に向かう途中だった。


そして私は目を疑う。


美しいグラデーションの髪と金の瞳。

着ている服も変わり、それはまるで花をイメージされたかのよう。

背中には虹色に輝く繊細で美しい羽。


あれは‥‥‥あの姿は‥‥‥!


「リュ、リューラさん!」


「ルシータ!?」


遠慮がちに、でも、はっきりとリューラの名前を呼ぶルシータ。


それに驚いた私は、大きな声でルシータの名前を呼んでしまった。