バンテスト魔法書の保持者

本当にむちゃをした。


「ここ、救護室?」


「ああ、お前が倒れたから運んだ」


「ん、ありがとう。それで‥‥‥デン先生、何で落ち込む?」


「魔狼を治療しようとしたが、拒否された」


「そう。魔狼君、痛い?」


「クゥ~ン」


「?もう治ってる?」


リューラが言ったことに俺と先生は反応した。


先生は急いで魔狼を確認する。


どうやら傷は全て塞がっているようだ。


「ガァ!」


「あ、ごめんね。それにしても、あなた治癒能力が凄く高いのね」


「本当に治ってるいますね。ここに来たときは君も結構怪我をしていると思ったのですが」


「そうねぇ。それにしても大きいわね。どの位の大きさがあるの?」


「えっと‥‥‥」


リューラは魔狼の身体を触る。


リューラに触られるのは大丈夫なのか‥‥‥


「体長約2メートル、体高約1.3メートル
 尻尾は約1メートル、かな?」


思ったより大きいな。


種類は魔狼‥‥‥


ランクは上級クラスの中でも上位に位置するだろう。


毛並みは黒で瞳の色は青。


「そういえば、召喚された時は爪も牙も青かったな。ところどころ身体も。あれは何だ?」


「多分、炎。この魔狼、青い炎使う」


炎タイプの魔狼か‥‥‥


ほとんどの魔狼は凶暴な者が多い。


人を好まず、森の奥地や人の寄り付かない場所を縄張りとする。


縄張りに入ってきた者は人間だろうと何だろうと排除しようとする。


また厄介な奴を召喚したな。


「魔狼君、モフモフ」


「キュ~ン」


幸せそうなリューラを見ていると、そんな不安も消えていくようだった。










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