バンテスト魔法書の保持者

私がそう言うと、魔狼は私の匂いを嗅ぎだす。


ジッとしていると、魔狼は落ち着いたようで威嚇をしなくなった。


『お前、は‥‥‥』


「リューラ。使い魔の契約する召喚魔法で、呼び寄せた者」


『使い魔‥‥‥』


「わかる?」


『‥‥‥‥わか、る』


私は自ら声に出し、魔狼は私の心に話しかけていた。


「‥‥‥傷は?」


『俺、は‥‥‥』


「人に、襲われた」


『!?なぜ‥‥‥』


「傷、大小様々で切り傷もある。それに、複数の魔法属性感じる。大勢の人、一度に狙い襲った証拠。違った?」


『‥‥‥違わない』


「‥‥‥悲しかった、ね」


『なぜ、わかる?』


「わかるから」


しばらくの間見つめ合うと、魔狼から光の粒が出てきた。


すると魔狼は小さくなっていき、体長が2メートル程の大きさになった。


「魔力きれ?」


『そう、みたい』


「で、どうする?」


『俺を使い魔にして、どうする?』


「守る。そしてあなた、私守る」


『‥‥‥俺を、守る?』


「そう。使い魔、私の友」


魔狼がこちらを見つめる。


そして、しばらくして私の手に自分の口をあてて舐めた。


『その契約、受ける』


「‥‥‥ありがとう」


私は魔狼の鼻にキスをした。